[メイン] : x5 3d6 #1 (3D6) > 11[5,3,3] > 11 #2 (3D6) > 9[4,1,4] > 9 #3 (3D6) > 6[3,1,2] > 6 #4 (3D6) > 10[6,1,3] > 10 #5 (3D6) > 9[5,3,1] > 9

[メイン] GM : 準備がよろしければ教えて下さい

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 教えます!

[メイン] GM : では…出航ですわ~!!!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 逃げたら一つ、進めば二つ……!
出航、です!

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 空に輝く星を手にしてみたいと思ったことはあるだろうか。

[メイン] GM : その願いを叶えたいと思ったことはあるだろうか。

[メイン] GM : 子供のようなおねだりに、隠したものは

[メイン] GM : なんだっただろうか。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : シャンクトゥルフ
「オレンジの星と26℃の水槽」

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなたはいつものように一日を過ごし、いつものように一日を終える。
眠りにつく前に部屋のカーテンを閉める。

[メイン] GM : ちかりと、オレンジ色の星が瞬いていた。

[メイン] GM : あなたは、それを少しの間眺めてから、今日もいつものように穏やかに眠りにつく。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 夢を見ていた。

[メイン] GM : それは、どこかの部屋の中だった。
水槽越しにあなたはそれを見ていた。

[メイン] GM : カーテンを閉じ切った部屋の中で、あなたは窓のほうをじっと見ていた。

[メイン] GM : あなたの口がひとりでに動いた。

[メイン] : 「―――――――」

[メイン] GM : 視界が滲む。ぼやけていく。
今何を言ったのだったか。もう分からない。

[メイン] GM : けれど。

[メイン] GM : それは、何かの願いだったような気がした。

[メイン] GM : ――――――――――――――――――

[メイン] GM : ――――――――――――

[メイン] GM : ―――――――

[メイン] GM : ―――

[メイン] GM :

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : あなたはどこか部屋の中に立っていた。
眠っていた、というよりは、ぱちりと画面が切り替わったような感覚だった。
もしかしたらこれも、夢の続きであるかもしれない。

[メイン] GM : あなたの顔を覗き込む存在があった。

[メイン] 少女 : 12歳くらいの少女だ。美しい茶の髪は水に濡れていた。その毛先から水がしたたり落ちる。

[メイン] 少女 : けれど、そんなことは気にも留めていない様子で、オレンジ色の瞳であなたをじっと見ていた。

[メイン] 少女 : そうして、口を開く。

[メイン] 少女 : 「魔女さん、おかえりなさい」

[メイン] GM : 魔女。確かに少女はそう言った。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……唐突なようでごく自然に開始したそれを、私はいまだ夢か現かもわからぬまま……うすぼんやりと眺めていました。

[メイン] 少女 : 「…魔女さん?」
ぼうっとした様子のスレッタを心配そうに見つめる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「………………へ?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……えっと……小さな女の子……目の前に、覗き込んで──

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「──ひょえぇえぇっ!?!?」

[メイン] 少女 : 「えっええええええ!?」
驚くスレッタを見て自分もびっくりした表情を見せて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「わっ、ち、違……すすす、すみません!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 慌てて謝罪を返します。
「え、えっと、わ……私に何かご用でしたか!?」

[メイン] 少女 : 「ご、ごめんなさい。もしかして起こしちゃ悪かったかなって…」
そう言って申し訳なさげな顔をしたあと

[メイン] 少女 : 「えっと、魔女さん最近ここに来なかったから、私、うれしくてつい…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 起こしちゃ……あ。
そういえば……確かにさっきまで、夢を見てたような気がします。
……確か、窓の中に何か映って……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 目をぱちぱちとして。
「は、はぁ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 少しずつ、感覚……もとい、落ち着きを取り戻します。
……最近? ……この子、どこかで会ったことあったっけ……

[メイン] 少女 : キョトンとしたスレッタの顔を見つめながら
「あの…魔女さん……ですよね?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「うぅん……そ、そう、なん……でしょうか……?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 確かに……最近、ベネリット社の人から、そう呼ばれることもあるけど……
この子が言っているそれとは、なんとなく……ちょっと、違うような……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……その、魔女さん……に、なにかご用事だったんですか?」
曖昧にしたまま、少女に返します。

[メイン] 少女 : 「はい!魔女さんが『今度顔を見せる時はお前の願い事を叶えてやろう』って言っていたから、今日がそうなんだって」
ニコニコと笑顔でそう答えた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へっ?……あ、ああ〜……!……そう、だったような……!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……どどど、どうしようどうしよう……!?

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……というよりここ、どこなんですか……?
わっ……私、どうしてこんなところに……?

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 少女のきらきらとした目線から逃れるように、周囲を見渡します!

[メイン] GM : 部屋を見渡せば、大きな水槽の隣には窓があるようだった。しかし、カーテンがきっちりと閉められている。
部屋の中にはほかに、外へと続くだろう扉、丸テーブルと2脚の椅子、それから棚があるだけだった。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……なんでしょう、ここ。
……うぅ。こんな時……ミオリネさんがいれば……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……とにかく、観念して。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あ、あの……すみません、私……たぶん、その……魔女って人……とは違う、と、思います……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 申し訳なさそうに伝えます。

[メイン] 少女 : 「……え?」
笑顔が凍り付き、次第に不安の表情へと変わっていく。

[メイン] 少女 : 「そうなの?ごめんなさい、私、魔女さんの見た目を知らなくって。やっとお顔が見えたと思ったから…」

[メイン] 少女 : 「そういえば声も聞いたことがないの。喋れないのだと思っていたけど違ったのね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「あっ、ああ、いえいえいえ!こちらこそごめんなさい!」
「私、スレッタ・マーキュリーです。その、気付いたらここにいて……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………え?
「え……じゃあ、その、魔女さんとは……どうやってお話してたんですか?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : さっき……確か、『お前の願い事を叶えてやろう』とかなんとか……

[メイン] 少女 : 「お話しは筆談でやってました」
そう言うと、古い褐色がかった紙を取り出してスレッタに見せる。

[メイン] GM : そこには『人魚』と書かれている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……『にんぎょ』……?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 紙から顔を上げ、少女の方を観察します。

[メイン] 少女 : 「私の名前です。魔女さんにつけてもらった、そして魔女さんとの初めての会話…」
その時を懐かしむような表情を見せる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ほぇ……」
……とにかく、この少女……人魚さん?にとって、大切な人だ……っていうのは、伝わってきます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……待ってたのに、会えないのは……悲しい、ですよね。」
ひとりごちて、すくり、と姿勢を起こす。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……よし! ……その、よかったら……私と一緒に、その魔女さんを探しませんか?」
「えっと……ほら、せっかく来たけど、恥ずかしくて隠れてるだけ、かも、しれませんし、だから……!」

[メイン] 少女 : 「………」
じーっとスレッタを見つめて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
「……え、えっと……だめ、でした……?」

[メイン] 少女 : 「あ、そうじゃないんです。ごめんなさい」
ブンブンと左右に首を振って

[メイン] 少女 : 「あなたが自分は魔女じゃないって言ったけど、でも、魔女さんと同じようなあたたかさを感じるから…」

[メイン] 少女 : 「だから少し不思議に思ってしまって…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「は、はぁ……?」

[メイン] 少女 : 「……あの、もし迷惑でなければ…」
スレッタの顔を覗き込むように見て

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」

[メイン] 少女 : 「本物の魔女さんが見つかるまで、あなたのことを魔女さんって呼んでもいいですか?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……………………」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……へっ?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……といったところで、色々とあったものの。
とりあえずのところ、現状確認も兼ねて……人魚さんに、この部屋……で、いいのでしょうか……?……を、案内してもらうことにしました。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……魔女なんて呼ばれるのは慣れてしまったように思っていましたが。
改めて意識すると……なんだか少し、くすぐったいような気もします。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あの! 人魚さんはずっと、ここに住んでるんですか……?」
きょろきょろとあちこちに視線を移しながら、足を進ませます。

[メイン] 少女 : 「はい。魔女さんが『外には出るな』っていつも言っていたので」
そして水槽の方に指を向けて

[メイン] 少女 : 「あれが私の居場所なんです」

[メイン] GM : 水槽には水が張られていた。出入りするためなのだろうか、はしごも設置されている。

[メイン] GM : 水槽を見れば、綺麗な水が張られていることが分かる。真水のようで、冷たすぎないような温度に保たれていることにも気が付くだろう。
少女は基本的にここで過ごしているらしい。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「わぁ……」
大きな水槽です。水もなみなみと張っていて、気持ちよさそうな……

[メイン] GM : <アイデア>か<POW*5>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……誤差ですけど、POWの方が少し高いですね!……よし!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=50 POW*5 (1D100<=50) > 31 > 成功

[メイン] GM : ふと、その水槽を見ていると頭の中に情景が浮かぶような心地がした。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………ん……

[メイン] GM : 人魚と名乗った少女と、その目の前には深くフードをかぶった一人の人物がいた。

[メイン] フードの人物 : フードの人物は少女に一枚の紙を差し出す。

[メイン] GM : そこには、『人魚』とだけ書かれている。

[メイン] 少女 : 少女はそれを名づけととらえたのだろう。にこりとほほ笑んで、頷いた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………はっ。

[メイン] 少女 : 「…魔女さん?」
どうかしました?といった視線を向ける。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ん……」
「あの、変なこと聞くかも、ですけど……もしかして、人魚さんが言ってた魔女さんって……こんなっ、感じの……?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 手で後ろ襟をつかみ、持ち上げてフードのように見せます。

[メイン] 少女 : 「はい!そうです!」
その様子を見て、こくこくと大きく首を振る。

[メイン] 少女 : 「知ってるのなら、やっぱり魔女さんが魔女さんなのでは!?」
ずずいっとスレッタの方に詰め寄って

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へぇ……っ!?!? い、いやいやいや!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : たじたじと引き下がります!

[メイン] 少女 : その返事に少し残念そうな表情を見せる。

[メイン] 少女 : 「…てっきり私を驚かせようと思って知らない振りをしてるんだと…残念です」
「でも、不思議です。どうして魔女さんの姿を知っているんですか?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「う……ご、ごめんなさい……」
「信じてもらえるかわからないけど……この水槽を見てたら、人魚さんが、魔女さん……みたいな人から、それを受け取ってるような……場面?……が、見えて」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : そう言って、さっき見せてもらった『人魚』の紙を示します。

[メイン] 少女 : また驚いたような顔を見せて
「はい!この水槽の前で魔女さんに『人魚』って名付けてもらったんです」

[メイン] 少女 : 「昔の出来事が見えるって…まるで魔法みたいですね。ますます魔女さんって感じです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へぇぇ……その魔女さんも、ここに立ってたんですね……」
「ふぇっ……そ、そう言われれば、確かに……?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あ! そういえば、さっき……この水槽が居場所、と言っていましたが……」
水槽の横を歩きながら、はしごの前について。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 未だぽた、ぽたと雫が滴り落ちる髪の先を見つめます。
……よく泳いでいたりするんでしょうか。……それとも、本当に水の中に住んでたり、とか……!?

[メイン] 少女 : 「はい。普段はその中にいます」
そう言うと、慣れた動きではしごを登っていき

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「わわっ……!?」

[メイン] 少女 : ポチャンと水槽の中へと入る。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………わぁ……!!」

[メイン] 少女 : 「魔女さんがお前は人魚なんだから水の中の方がいいだろうって」
水槽のガラス越しにスレッタに笑顔で手を振って

[メイン] スレッタ・マーキュリー : きらきらとした目で振り返します!
す、すごい……! 指の先のひとつひとつが、まるで統率の取れた小さな生きものたちみたいに、自然で、自在で、優雅で……!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : やがて浮上し、はしごを伝って戻ってくるまで……賞賛の拍手を送っていました。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 窓にかけられたカーテンはしっかりと閉じられている。
カーテンを開けると、その先には夜空が見えた。

[メイン] GM : <目星>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」
空を見て初めて、今が夜であることに気付きます。……こうやって深々と広がる青を見ていると、なんだか落ち着く気がしますね。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 33 > 成功

[メイン] GM : その中に、オレンジ色に輝く一際目立つ星を見つける。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………あ。綺麗な星……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………あれ。
……そういえば、この星空……前も、どこかで……

[メイン] 少女 : スレッタに同意するようにオレンジ色の星を指差して
「はい!あの星、綺麗ですよね」

[メイン] GM : オレンジ色に輝く星について<天文学>か<アイデア1/2>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……あいにく天文学の知識は持ち合わせていませんね!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=45/2 アイデア/2!おりゃああ!! (1D100<=22) > 16 > 成功

[メイン] GM : あなたはそれが「アルデバラン」という星だと知っている。
おうし座を構成する星だ。

[メイン] GM : ふと、その星を見ていると頭の中に情景が浮かぶような心地がした。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : オレンジ色に輝く星を、少女が指さした。

[メイン] 少女 : 後ろにいたフードの人物に「あの星が綺麗!」と笑顔で言う。

[メイン] 少女 : 「あの星が欲しいんです、魔女さんならきっとできますよね」

[メイン] フードの人物 : 嬉しそうに言う少女に、フードの人物は何か考え込んでから頷いた。

[メイン] GM :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「──確か、アルデバラン……『後に続くもの』を表す、牡牛座の一等星ですね」
「小さいころ、よくお母さんと夜空を見ていたので……覚えちゃいました」

[メイン] 少女 : 「あの綺麗な星、そういう名前なんですね」
感心するようにスレッタの方を見て

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい。……無数にあるような星でも、こうやって少しでも知ると……なんだか身近なもののように感じて、私は好きです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 隣の少女に笑いかけます。
「人魚さんのお願い……というのは、あの星のことですか?」

[メイン] 少女 : 「…え?」
目を丸くしてスレッタの顔を見つめる。

[メイン] 少女 : 「な、なんで…?私が欲しいものを…?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ふぇっ……え、えっと……それは……!」
「……その、さっきと同じです……! 人魚さんと、フードの魔女さんが……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : わたわた……と、身振り手振りを交えながら、見たものを伝えます。

[メイン] 少女 : 少しだけ頬を赤くして
「そ、そうだったんですね。ちょっと恥ずかしいかもしれません…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……す、スミマセン……」

[メイン] 少女 : ゆっくりと首を左右に振って

[メイン] 少女 : 「ううん。嫌じゃないの。むしろうれしいかも…なんて」

[メイン] 少女 : 「私と魔女さんのことを、あなたに知ってもらって。それに、私も魔女さんとのやりとりを思い出せるから」
そう言うとスレッタに笑顔を向けた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「んっ……それならよかった、です」
笑みを返します。……事実、人魚さんと魔女さんのこと……だんだんと、わかってきたような気がします。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……こんど魔女さんに会ったら、しっかりと伝えておかないと……ですね!」
……それでもまだ、私は彼女の顔も……声も、知らないままですが。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 丸テーブルの上にはカレンダーが出ていることに気がつく。また、その周囲は少しばかり水に濡れている。
カレンダーにはおおよそ半年前の日付からずっと「×」の印がついていることにも気が付くだろう。今日の日付は6月1日だ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「これは……」
卓上のカレンダーに気付き、人魚さんに視線を向けます。

[メイン] 少女 : スレッタの視線とカレンダーに気がついて
「あ、それはね。魔女さんがここを出ていってから、ずっとその印をつけているの」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「出て行った……」
……確かに、改めて考えると……煙のように突然消えるはずもありません。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : カレンダーをぱらぱらとめくってみます。
今日が六月の初めで……見たところ、印のはじまりは去年末ごろでしょうか。

[メイン] GM : そうですね
去年の12月の上旬から「×」が続いています

[メイン] GM : <アイデア>か<POW*5>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=50 POWの出番です! (1D100<=50) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] スレッタ・マーキュリー : !!

[メイン] GM : ふと、そのカレンダーを見ていると頭の中に情景が浮かぶような心地がした。

[メイン] GM :  

[メイン] フードの人物 : フードの人物が、突然激しくせき込んで、かがみこんだ。

[メイン] GM : 少女が心配して駆け寄ると、フードの人物はそれを制したようだ。

[メイン] 少女 : その手に血が付いているのを見て、少女が息をのんだ。

[メイン] フードの人物 : フードの人物は、しばらくして立ち上がると、血のついていないほうの手で少女の頭をなでる。

[メイン] フードの人物 : そうして、扉から外に出ていった。

[メイン] GM :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………え?」

[メイン] 少女 : 「カレンダーになにかありました?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はひゃっ……!?」
「い、いえ……別に、大したことは……」

[メイン] 少女 : 「……?わかりました」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
…………いえ、やっぱり……黙っているのも、よくないですよね。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あ、あの……」
「魔女さんが、ここから出て行った時の……こと、なんですけど……」

[メイン] 少女 : スレッタのその言葉にはっとした顔をするも、黙って言葉の続きを待つ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
「…………その……体調、あまり、よくなかった……ように、見えましたが……」

[メイン] 少女 : 「……そのことも、見えたんですね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
黙って頷きます。

[メイン] 少女 : 「はい。魔女さんが咳き込んで、血を吐いて…」

[メイン] 少女 : 「そのまま出て行っちゃったんです。それからずっと帰ってこないままで…」

[メイン] 少女 : 「私はこの家から出るなっていわれてたから、ただ待つことしかできなくて」

[メイン] 少女 : 「起きて、魔女さんの帰りを待って、1日の終わりにカレンダーに『×』って書いて、眠って…その繰り返しでした」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」

[メイン] 少女 : 「でも今日はいつもと違っていて、目が覚めたらあなたが眠っていたから、私、魔女さんが戻ってきてくれた!って思っちゃったんです」

[メイン] 少女 : 「……私の勘違いだったみたいですけどね」
そう言って寂しそうに笑った。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………っ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
魔女さんが、何を思って……ここを出たのか。
何かの病から彼女を守るためか……あるいは、心配をかけまいとしたのか。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………今の私には、わかりません。……でも。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………大丈夫、ですっ!!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : がたり、立ち上がって声を張り上げる。

[メイン] 少女 : 「…え?」
キョトンと首をかしげながら立ち上がったスレッタの方を見る。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………っ。」
考えるより先に、言葉が出ていました。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「勘違い……なんかじゃ、ありません。……人魚さんは、ひとり、そんな不安の中でも……信じて、待ってたんですから。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ひとり信じて、裏切られることの……どんなに冷たく、寂しいことか。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 両手を掲げ、彼女の両肩を取ります。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「──勘違いに……なんか、させません。」

[メイン] 少女 : ちらりと横目で自分の肩に置かれた手を見て、またスレッタの方に視線を戻し
「魔女さん…」

[メイン] 少女 : 「…とっても優しいんですね」
その言葉がうれしかったのか笑顔を見せる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。

[メイン] 少女 : 両肩に乗せられたスレッタの手にそっと自分の手を重ねて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……え。

[メイン] 少女 : 「あなたが来てくれて良かった。私、本当はずっと寂しかったから…」
スレッタの手のあたたかさを確かめるように、重ねた手に少しだけ強く力を込めて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい。……これからは、一人で抱えなくて……いいですから。」
ぎゅ……と、その手を優しく握り返します。

[メイン] 少女 : 「優しくて、私を安心させてくれる。やっぱりあなたは魔女さんです」

[メイン] 少女 : 「はい。いっぱい甘えちゃいますね」
そう言うといたずらっぽく笑った。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ふふ、と微笑む。照れ臭さと…………それほどまでに。
彼女にとって、"魔女さん"は──かけがえのない存在なのだろう、という実感と。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………ふぇっ!?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 図らずも、しんみりとした空気を吹き飛ばしてくれたのは。
……可愛らしい笑い顔と、素っ頓狂に上擦った声でした。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 棚の中にはいくつもの本や書類のほか、実験器具のようなものまで置かれている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……?
「あ……人魚さん、これ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 棚に並んだ書類や実験器具を指して。
「もしかして、魔女さんが使ってたものですか?」

[メイン] 少女 : 「なんでしょうか?」
とてとてとスレッタのそばによって

[メイン] 少女 : 「はい。私にはどう使うのかわからないけど、魔女さんがそれを使ってるのを見たことありますね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ふむふむ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……そうだ! ……その、よかったら、一緒に見てくれませんか?」
「えっと……私が魔女さんのことを知るのも大事ですが、もしかしたら……その、ここには……人魚さんの知らない魔女さんのことも、隠されてるかもしれませんし!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : そう言って棚からひとつ取って手渡します。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「きっと、魔女さんを探し出すヒントになるはずです!」

[メイン] 少女 : 勝手に触って壊したりしないかなと少し遠慮していたが、スレッタの言葉を受けて
「はい!魔女さんがそう言うんだったら、きっとそうです」
ニコリと笑顔で了承する。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ふふ、と笑みを返します。
……人魚さん、元気になってよかった……です。……さてと。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : で、では……本格的に何かないか調べてみますね!

[メイン] GM : 本の中にはさまざまな小説などもあり、それらは読み込まれた形跡がある。

[メイン] 少女 : 「この本がお気に入りなの」
とスレッタから手渡された中からいくつかの本を指し示す。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へぇ……! どんなお話なんですか?」

[メイン] 少女 : 「これ!」
一冊の本を手に取り、スレッタに見せようとして、その近くに置いてあったタイトルが書いてない本が床に落ちる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「わっ……っと……!」
あわててそれを拾い上げようとします!

[メイン] 少女 : 「落としちゃった。ごめんなさい」
スレッタが拾った本の方に視線を向ける。

[メイン] 少女 : 「あ…それは魔女さんの日記ね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「えっ」

[メイン] 少女 : 「中身は見たことないけど、魔女さんがその本に日記を付けてるのを見たことあるの」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「な、なるほどぉ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……こ、これは……
……いや、確かに……知らないことが知れるかも、なんて言いましたけど……
さっ……流石に人に日記を勝手に覗くのは……!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
……でも……その。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………な、何の本か……知らなかったわけですし……?
おっ、落ちた本のページが開いたまま……拾っちゃうのは、仕方ないじゃないですか……?!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……日記だと聞いたのは、すでにその中身を見てしまった後でした。

[メイン] GM : ―――
(おおよそ3年前の日付)
一人、少女が落ちてきた。記憶がないようだったから、気まぐれに「人魚」と呼んだらいたく気に入ったらしい。
この部屋から出せば攫われてしまいそうだ。危なっかしい。
水槽を居場所として与えておけば無暗に外には出ないだろう。

(おおよそ2年前の日付)
星が欲しいと言い出した。
面倒な願いだと思ったが、叶えてやるのも悪くはない。

(おおよそ1年前の日付)
実際の星をくれてやることはできなくても、と思ったがどうやら実際の星でないと満足しないらしい。
そんな時間は残されてはいないというのに。まったく。
今日も血を吐いた。あの子にはまだ気が付かれてはいないが。

(おおよそ半年前の日付)
気が付かれた。タイムリミットだ。
どうか、あの子に幸せがあればよかったのに。
―――

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
……ちら、と彼女の方を見ます。
……やっぱり、何かの病に冒されていたのでしょうか……そして、彼女はまだ……

[メイン] 少女 : スレッタから受け取った本をパラパラとめくっている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ぱたん、と日記を閉じて、次の場所に移ります。

[メイン] GM : 書類は実験器具などの使い方をまとめたものらしい。材料を揃えて手順通り作っていけば「手作りの星」を作成できるのだろうと察しが付く。
材料はこの部屋の外、庭で栽培しているらしい。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!」
『手作りの星』……なるほど。……その、勝手に見てしまった……それの中に、実際の星でなくとも……なんて書いていたのは、そういう意味だったんですね。

[メイン] 少女 : 「なにか気になるものでもありました?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「あ、えっと……こんなものが!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 『手作りの星』について書かれた書類を見せる。
「魔女さん、お願いのために色々準備してくれてたみたいですね!」

[メイン] 少女 : 「あ…それだったのかぁ」
スレッタが持つ資料を見てポンと手を叩く。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あれ? 知ってたんですか?」

[メイン] 少女 : 「作り方は知らなかったけど、魔女さんが少し前に星を作ってくれたの」

[メイン] 少女 : 「でも私が欲しいのは作り物じゃない!ってワガママ言っちゃって、魔女さん困ってたなぁって」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「あはは……そんなことがあったんですね」

[メイン] 少女 : 「うん。でも悪いことしちゃったなって。私のために考えてくれていたのにね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ん……そうですね……」
「……それじゃ、魔女さんに会ったら、そのお礼も言わないと……ですね!」

[メイン] 少女 : 「うん!」
ニコリと笑顔でうなずいた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
……にしても、それなら……魔女さんは、どうするつもりだったんでしょう?
『そんな時間は残されてないのに』……って、まるで本当に星をここに持って来られるみたいに。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……あと、調べてないのは……こちらの器具、でしょうか?

[メイン] GM : 実験器具はしばらく使われていないようだが、今も十分に使用可能だ。

[メイン] GM : ふと、その実験器具を見ていると頭の中に情景が浮かぶような心地がした。

[メイン] GM :  

[メイン] 少女 : 「魔女さん、なにをしているの?」
少女が、なにやら作業をしているフードの人物へと問いかけた。

[メイン] GM : フードの人物は何も答えないが、少女はその様子をどこか嬉しそうな表情で眺めていた。

[メイン] フードの人物 : フードの人物はその様子にちらちらと視線を向けるが、やがて諦めたように作業に戻っていく。

[メイン] GM : 少女はそのままずっと、フードの人物の作業を眺めていることだろう。

[メイン] GM :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
「人魚さんは、魔女さんの実験の様子を見るのが好きだったんですか?」

[メイン] 少女 : 「うん!魔女さんはここでは本を読んでいるか、実験してばかりだったから」

[メイン] 少女 : 「読書の邪魔はしちゃだめだけど、実験を眺めるのは迷惑じゃないと思ったの」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「うん、うん」
嬉しそうに話す人魚さんに相槌を打ちます。……きっと、こんな純真な人魚さんだからこそ、魔女さんも願いを叶えてあげたいと思うようになったんでしょう。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「そうですね……人魚さんだけじゃなくて、きっと魔女さんも嬉しかったと思いますよ」
「私だって、私が頑張ってるところを見てもらえるのは、力が湧いてきますし!」

[メイン] 少女 : 「…えへへ。そうなのかな?」
いたずらっぽい笑顔を見せて

[メイン] 少女 : 「そういえば、魔女さんはなにをするのが好きなの?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ん……んぇ? 私……ですか?」

[メイン] 少女 : 「うん。私、あなたのことをなにも知らないなって思って」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「う、ううん……そうですねぇ……」
しばし考え込んで。

[メイン] 少女 : キラキラした瞳でスレッタの答えを待っている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……え、えっと……人魚さんの求めてる答えになってるかどうか、わかりませんけど」
「こうやってお話をするのも楽しいですし、一緒に遊んだり、ご飯を食べたり……」

[メイン] 少女 : うんうんとうなずき

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「私の住んでいるところも、長いこと同じくらいの歳の友達がいなかったので……」
「そうやって、まだやったことのないこと……いろんなことをやってみるのが新鮮で、面白く感じるんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ここのところ、毎日がドタバタで楽しいの連続です!と続けます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……だから、ここでこうして人魚さんと会えて、見たこともない世界を二人で歩けて。……正直、嬉しくて、わくわくしてるんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……それが、私にとっての……"好き"、ですから。

[メイン] 少女 : 「いろんなことを…」

[メイン] 少女 : 「…ちょっと大変そうって思ったけど、魔女さんの楽しそうな顔を見てたら本当に好きなんだって伝わりました」

[メイン] 少女 : 「私も魔女さんと出会えて良かったです。このままずっと一人きりかもって思ってたから」

[メイン] 少女 : 「だから私も、うれしくて、わくわくする気持ちでいっぱいです!」
そう言うと優しく微笑んだ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……えへへ」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 一緒にいて楽しくて、優しくて……本当にいい子で。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……そうだ、実験といえば……確か外の庭に、さっきの『手作りの星』の材料があるって聞きました」
「……ちょっとだけ覗いてみませんか? もし魔女さんが帰ってきたら、一緒に作ったりできるかもしれませんし!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……だから。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : この穏やかな時が、ずっと続けばいいのに。
夜空に浮かぶ星が、ずっと沈まなければいいのに……なんて。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : "好き"と矛盾した考えが、少しだけ、浮かんでしまいました。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 最初に見たときは、本当に広いお部屋だと思っていましたが……
気付けば、最後の場所に来ていたのも……あっという間でした。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……ここから、出られるんでしょうか?」
確認するように人魚さんを見ます。
窓からちらり、とは見ましたが……この部屋の外がどうなっているかは、まだまだ未知数でした。

[メイン] GM : 扉には鍵はかかっていないようで、外に向かうこともできるだろう。

[メイン] 少女 : 「鍵はかかっていないから出られるけど…外に行くの?」
扉の前に立つスレッタを見て足を止めた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………う、うぅん……」
言葉を詰まらせます。人魚さんは『外には出るな』という魔女さんの言いつけを守って、この部屋に半年も一人で残っていたのでした。

[メイン] 少女 : 思案するスレッタをじっと見つめている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
落ち着き、考えを巡らせます。
この部屋の中は全て調べたし……外は魔女さんが作っていた星の材料があるって話もあったから、何か手がかりになりそうなのも事実。それに……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……え、えっと……魔女さんが外に出ないよう言いつけていたのは、『攫われてしまいそうで危ないから』……だと、日記に書いていました」
「…………ちっ、違いますよ!たまたま見えちゃっただけで……!」

[メイン] 少女 : 「そうなんだ。『外に出るな』ってだけ言われてたから」

[メイン] 少女 : 日記をたまたま見てしまったに対してはクスクス笑っている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい!……ほっ、本当なんですぅ……」
こほん!と咳払いをして。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「とっ、とにかく!……私たちが魔女さんの行方を知るためには、この部屋だけじゃ足りないんみたいで……だから、進まなきゃならないんです」
「…………もし、人魚さんが不安なら……すぐに戻ってくるつもりですし、こちらでちょっとの間待っていてもらう……ことになるかもしれませんが」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……もっ、もし! 一緒に来てくれる……ので、あれば……!」
「私が、あなたを危険から絶対に守ってみせます!」

[メイン] 少女 : 「…ねぇ」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はっ!?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 緊張した面持ちで言葉を待ちます。

[メイン] 少女 : 「私、あなたが言うことなら従うから、私に気を遣わなくても大丈夫だよ」

[メイン] 少女 : 「それに私も、私の知らない魔女さんのことを知りたいのから」

[メイン] 少女 : 「あなたがそう言ってくれたから、私もそう思ったの」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!!」

[メイン] 少女 : 「守ってくれるのはありがとう。優しいんだね」
ふわりと微笑んで

[メイン] 少女 : 「でもね、私もあなたが危険な目に遭うのは見たくないから、危ないなら2人で逃げようね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
……はい、と言って安心させるべき場面だった……はずなのに。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………ダメ、です。」

[メイン] 少女 : 「…え?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
「…………私のお母さんが、言っていました。……『逃げたらひとつ、進めばふたつ、手に入る』……って」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ぽつりぽつりと言葉が漏れます。
「確かに、逃げることは大事です。……安全が、手に入りますから」
「……でも、それでも進めば……魔女さんのこともそうですし、逃げなかったってプライドも……経験も、いっぱい、手に入るんです」
「……だ、だから……そこだけは、曲げられないんっ……です!」

[メイン] 少女 : スレッタのその言葉に、最初は目を丸くしていたが、次第に穏やかな表情に変わる。

[メイン] 少女 : 「…優しいだけじゃなくて、強いんですね」

[メイン] 少女 : 「でも、うん…きっと、あなたの言う通りなんだと思います」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……っ!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : こんな身勝手を言ってるのに。
それでも……私のこと、わかろうとしてくれてる……なんて。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「に、人魚……さん……!」

[メイン] 少女 : 「…私を大事に、大切にしてくれてるって、ちゃんと伝わったから」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」
「えへへ……あっ、当たり前です! 私のことをわかってくれるような、大切な友達……なんですから!」

[メイン] 少女 : 「友達…友達かぁ」
ちょっとだけ不満そうに頬を膨らませて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「えっ……?」
どきり。

[メイン] 少女 : 「…なんでもないよ」
ばつが悪そうな表情でそう答える。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………え、えっとぉ……!」
目をまたたかせ、大袈裟な動作で場を仕切り直します。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「とっ、とにかく……改めて!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 人魚さんの方に向けて、手を差し出します。
「まだ知らないものを、この目で見に行くために! 私と一緒に──」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ──来てくれませんか、と言いかけて、言葉を飲み込む。
気を遣わなくていい……なんて、言われたところでした。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :
「──来て、ください!」

[メイン] 少女 : 差し出されたスレッタの手を取って
「うん!」
笑顔で大きくうなずいた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 扉を開ければ、そこには狭い土地がある。
いくつかの作物が栽培されている庭のようだった。
作物は果物のようなものだったり、鉱石のようなものだったりする。これらが「星」の材料なのだろう。
高い杭がいくつか立っていて、その間を縄でつないでいる。これより外には出られなさそうだった。

[メイン] GM : また、見渡すと小さな小屋がひとつあることにも気が付く。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へぇぇ……こんな風になってたんですね」
常識じゃ考えられないような様子に少し圧倒されつつ、人魚さんを気遣うように手をぎゅ……と握りなおし、視線を向けます。

[メイン] 少女 : 「私も外に出るのは初めてです。外ってこんな感じなんですね」
スレッタと離れないようにしつつ、キョロキョロと周囲を興味深げに観察している。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい! 進めばそれだけ、新たな発見がありますから!」
笑いかけながら、自分も同じようにきょろきょろと見渡します。
……書類にもありましたが、星……の材料、でしたっけ……って、こうやって作るのでしょうか?

[メイン] GM : 夜空に対して<天文学>か<アイデア1/2>を振れますね

[メイン] GM : また<アイデア>か<POW*5>を振れます

[メイン] スレッタ・マーキュリー : あ。
そういえば、窓からも見えていましたが……星を作ろうとしてたのって、あの星……橙に輝く、アルデバランが綺麗だったから……でしたっけ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ccb<=45/2 うおおおお!!アイデアの半分です!! (1D100<=22) > 91 > 失敗

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ccb<=10*5 う……じ、じゃあ……POW*5! (1D100<=50) > 37 > 成功

[メイン] GM : 夜空を見上げてなにか違和感を覚えますが、それがなんだかはわからない感じですね

[メイン] GM : ふと、その庭を見ていると頭の中に情景が浮かぶような心地がした。

[メイン] GM :  

[メイン] 少女 : 「作った星じゃいや」と、差し出された青い色の星を前に少女がそっぽを向いた。

[メイン] GM : フードの人物の作った青い星は、ころりと床に落ちるとそのまま溶けるようになくなっていった。

[メイン] 少女 : 「あのオレンジ色の星がいいのよ」

[メイン] GM : 少女は言う。その表情には、何かもっと別のものがある気がした。

[メイン] GM :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………んん……?」

[メイン] GM : <心理学>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : で、では……お願いします!
80です!

[メイン] GM : わかりました

[メイン] GM : s1d100<=80 (1D100<=80) > 96 > 失敗

[メイン] GM : なにも思い至りませんでした

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ううん……なんだろう、なんか引っかかる……
ような、気がするんだけど……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……とにかく、本人に聞いてみましょう!
「あのっ、人魚さん!」

[メイン] 少女 : 「…どうかしました?」
庭の植物や鉱石に目を落としていたが、スレッタの呼びかけにそちらの方を向く。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「えっと……さっきも少し聞いたんですが、人魚さんの欲しいものって……あの星のことですよね?」
さした指の先で、煌々と輝くオレンジの星を見る。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「そういえば、まだ理由を聞いてなかったな……って。最初は光が綺麗だからなのかな、って思っていましたが、それとはもっと別の……」
「作られた星じゃダメだって人魚さんが言い張るような、そんな理由がある気がして」

[メイン] 少女 : スレッタが指し示すオレンジの星の方に目を向けて
「うん」
とうなずいて

[メイン] 少女 : 「理由、理由かぁ…」
少しだけ考えるような表情をしたあと

[メイン] スレッタ・マーキュリー : うなずいて目を合わせ、人魚さんの言葉を待ちます。

[メイン] 少女 : スレッタと繋いでいる手に、もう片方の手を重ねて包み込むようにぎゅっと握り

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「!」

[メイン] 少女 : 「これが理由だよ!」
いたずらっぽいような、どこかくすぐったそうな笑みを浮かべた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へっ、へぇぇ……??」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : わ、わかったような……わからないような……?

[メイン] 少女 : とにかくニコニコと嬉しそうにしていた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ううん……ま、まぁ……そのうちわかる……のかな?

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 少し照れるようにしつつ、こほん、と。
「……あ、あー……そういえば、あんなところに離れの小屋があったんですね」

[メイン] 少女 : 「あ…本当だ」
スレッタに言われて小屋の存在に気がつく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「人魚さんも知らなかったとなると、魔女さんも秘密にしてたんでしょうか。」
「……ちょっとだけ覗いてみましょうか! あそこから、秘密の匂いがします!」

[メイン] 少女 : 「うん。進めばふたつ!だしね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……! はいっ!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : にへへ……と笑みをこぼしつつ、手を繋いだまま小屋の方へ。
……でも、この時は……まだ知らなかったんだけど──
──『外に出ちゃいけない』の、本当の意味を。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 小屋には鍵はかかっていないようで、すんなりと開けることができる。
扉を開けると、中は真っ暗だが、腐敗臭が鼻についた。

[メイン] GM : また、扉のすぐそばに灯りがついていないランプが転がっていることに気がつく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ──ぎぃぃぃ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……っ、けほ、けほっ……や、やっぱりしばらく使われてないみたいですね……少し変な匂いもしますし」
「平気ですか、人魚さん?」

[メイン] 少女 : 「~~~!?なんの匂いなんだろう?」
鼻をつまみながら大丈夫だとうなずく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ううん……」
……でも、なんというか……あまりいい予感はしないような、そんな気がします。……まるで、本能が引き返すよう訴えかけてくるような……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……と、とりあえず扉近くのランプを拾いましょう!
スイッチ、スイッチは……と。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : カチカチとして、小さく灯しつつ。
…………なんとなく不穏な気配を感じて、気付かれない程度に前へ出……小屋の中に足を踏み入れます。

[メイン] GM : 足を踏み入れ、中を見れば、資料が散乱した小屋の奥に朽ちかけた死体があることに気が付くだろう。SANc(1/1d3)

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「────っ!?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ふと上げた視界の隅に、足元が映って。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………あ」
素早く隠したランプの光も虚しく。
……そこから先を……否が応でも、想像してしまいます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=50 SAN (1D100<=50) > 15 > 成功

[メイン] system : [ スレッタ・マーキュリー ] SAN : 50 → 49

[メイン] 少女 : 「…どうかしましたか?」
スレッタの声にならない声を聞き、自分も小屋の中を覗き込もうとする。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………だっ、ダメです……っ!!」

[メイン] 少女 : 「…え?」
初めて聞くスレッタのはっきりとした拒絶にピタッと動きを止めてしまう。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………っ……」
少し逡巡します。……一緒に進もうと言ったのは、私でしたから……私の勝手でそれを反故にしてしまうのも、よくありません……し。
…………それに、いずれは……知る必要のあったこと、なのかもしれません。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……でも。
……そんな悲しい現実を、彼女に浴びせることは……私には、できません。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………とにかく、ダメ……なんです……」
考えあぐねて、それだけ零します。

[メイン] 少女 : スレッタの顔をじっと見つめて
「…わかりました」
そう言ってうなずくと、一歩後ろへと下がる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
「……ごめんなさい……勝手なこと、言ってしまって……でも……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……言葉を選ぶことは、まだ……慣れていません。
「…………多分、ですが……中に……」
「…………あなたの見たくないものが。」

[メイン] 少女 : 「私が…見たくないもの…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」

[メイン] 少女 : 「あ…」
なにかを言いかけて、口を噤むと、ぎゅっと繋いでいるスレッタの手を強く握る。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 息を呑み、それに応えるようにぎゅうう……と握り返します。

[メイン] 少女 : スレッタの手のぬくもりを感じながら、強い意志を持った瞳を向ける。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………あの……も、もし人魚さんが良かったら、私が一人で──」
言いかけて。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : はっ……と、その強い意志に気付きます。

[メイン] 少女 : 「…ちょっと怖いけど、この先に、私の知らない魔女さんのなにかがあるんですよね?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
小さくこくり、と頷きます。

[メイン] 少女 : 「それなら、私は…真実を知りたい。どうして魔女さんがずっと帰ってこないのか、あなたが私の前に現れたのか…わかると思うから」

[メイン] 少女 : 「だから───」

[メイン] 少女 : 「一緒に…来て、ください!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「────っ!!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : その一言で、自分のちっぽけな悩みは……遠く向こうに吹き飛ばされた気がして。
握られた手を両の手で挟み込み、愛おしそうに握り込みます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はいっ!」
と、元気な笑顔でうなずきました。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : 死体は、ずいぶんと時間が経ってしまったもののようだった。そのため、顔の判別などはできない。
けれど、恐らくこの死体こそが「魔女」なのだろう。

[メイン] GM : <目星>と<医学>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
ランプを近付け、そっと頬の付近に触れます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 52 > 成功

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ccb<=5 医学(初期値)! (1D100<=5) > 89 > 失敗

[メイン] GM : 死体が一枚の紙とひとつの石を握りしめていることに気がつく。
石は不思議と温かい、オレンジ色の宝石だ。

[メイン] GM : 遺体については外傷がないことくらいしかわからない。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「これは……」
気付くも、ランプと反対の手はすでに拾い集めた資料で塞がっていました。
慌てて、先にそちらを確認してみます。

[メイン] GM : 散らばった資料は読みにくい字がびっしりと書かれている。解読には時間を要しそうだ。

[メイン] GM : <図書館>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「んん……?」
「人魚さん、これ……何のことかわかりますか?」

[メイン] 少女 : 遺体を見て顔を俯かせていたが、言われたままにスレッタの手元の資料に顔を向ける。

[メイン] 少女 : 「これ、魔女さんの字です。内容は…ごめんなさい。私にはわかりません」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……わ、わかりました……ありがとうございます」
……あれだけ一緒にいた魔女さん……ですもんね。どう声をかけていいのか……

[メイン] スレッタ・マーキュリー : CCB<=80 図書館 (1D100<=80) > 67 > 成功

[メイン] GM : 資料を読み解くことができる。そこには呪文が記されていた。

[メイン] GM : ◆呪文《星を呼ぶ》
―――
[コスト]
1d10のSAN値
5MP

[効果]
アルデバランに呼び掛けることができる。
九つの印を必要とするが、この星に印はすでに存在している。

詳細な効果は秘匿される。
―――

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!」

[メイン] GM : <クトゥルフ神話>を振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 無茶言わないでください!?

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ccb<=0 <クトゥルフ神話> (1D100) > 38

[メイン] GM : この呪文に対してあなたは知識を有していない

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………っ……
な、なんだかよくわかりませんが……魔女さんはやっぱり、人魚さんのお願いを本当に叶えてあげようとしていた……って、ことですよね。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 資料を側に置きつつ、次いで手に包まれた一枚の紙とひとつの石を拾い上げて観察します!

[メイン] GM : ―――
もしもこの星に招かれた人がいたなら、どうかあの子を帰してやってくれ。
君があの子に私の死を告げるなら、君も元いた場所へと帰ることができるだろう。

あの子を帰す方法は、簡単だ。
この石をあの子に握らせて、あの子自身の名前を唱えればいい。
そうすればこの石が、あの子をもとの場所へと帰してくれるはずだ。
―――

[メイン] GM : 石にはなにか強い力を感じることだろう。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……それを読み終えて、すくりと立ち上がる。
「……人魚さん。一度、外に出てもいいでしょうか。お話ししたいことが……」

[メイン] 少女 : 「……はい」
暗い顔のままうなずく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………。
……大丈夫ですか、なんて場を繕った言葉も……
彼女の心境を考えると、余計に無理させてしまいそうで……口に出せませんでした。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] 少女 : 庭に出てしばらく沈黙が続いたが、ぽつりぽつりと話し出す。

[メイン] 少女 : 「…あそこに倒れていた人、魔女さんでした」

[メイン] 少女 : ぽたり、ぽたりと、地面に雫が落ちた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………っ……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「人魚、さん……」

[メイン] 少女 : 「私、星が欲しいだなんて、嘘だったんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!」

[メイン] 少女 : 「ただ」

[メイン] 少女 : 「ただ、魔女さんと一緒にいたかっただけ」

[メイン] 少女 : 「…だけど、もう魔女さんは亡くなってしまっていたんですね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」

[メイン] 少女 : そうして、少女は小さく、けれどしっかりとスレッタに告げる。

[メイン] 少女 : 「ありがとうございます。私に、真実を見せてくれて」

[メイン] 少女 : 一緒に、来てくれて…とぽつりと小さく付け足す。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……」
「……優しいん、ですね……本当に。」
……感謝どころか、嫌われたって……おかしくないのに。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「──でも。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ばさり、と……彼女の小さな身体を覆うように、そっと抱えます。

[メイン] 少女 : 「…え?」
突然のことにちょっとだけ驚くも、そのまま受け入れる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………。」
「……失敗ばかりで……どれだけ役に立てるか、わかりませんが。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「一人で抱えなくて、大丈夫……です。だって……今は、ひとりじゃないんですから」
「……だから。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : とんとん、と優しく背中を撫でる。
「……辛い時はもっと吐き出したって、いいんですよ」

[メイン] 少女 : 「優しいのは…そっちじゃないですか…」
ゆっくりと自分も手をスレッタの背中に回して

[メイン] 少女 : 「それに、失敗だなんて…あなたは、スレッタさんは、ずっと私のために色々してくれて…」

[メイン] 少女 : 「今もこうやって、私を安心させようとしてくれてます」
背中に回した手に少しだけ力を込めて

[メイン] 少女 : 「魔女さんが亡くなってもう会えないことは辛いです。だけど、それと同じくらい、あなたがここにいてくれるうれしさもあるんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……っ……!」

[メイン] 少女 : 「ねぇ…スレッタさん」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……はっ、はいっ」

[メイン] 少女 : 「また、あなたの優しさに甘えてしまいますが…こんなこと、あなたにしか頼めないから…聞いてもらえますか?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」
「はい!……私にできることだったら、なんでも!」

[メイン] 少女 : 「ありがとうございます」
ニコリと微笑むと、言葉を続ける。

[メイン] 少女 : 「……私、どうしてここにいるのか。本当は知りたいんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……えっ?」

[メイン] 少女 : 「私、ここに来た時はなにも覚えていなくて、その時は魔女さんがいたから平気だったけど」

[メイン] 少女 : 「もう魔女さんはいないから、だから、自分のことを私は知りたいんです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……」
小さく頷きます。
……きっと、彼女なりに、変わろうとしてるんだって。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……それなら、もしかしたら……さっきの小屋で、私……」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 見つけたもの……
書類に書いてあった呪文のこと、小さな石と魔女さんからの遺言のこと……を、彼女に伝えます。

[メイン] 少女 : 「星を呼ぶ呪文…魔女さんは本気で私のために星を呼ぼうとしていたのかな」

[メイン] 少女 : 「それと、私の名前…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……はい。」
「人魚さんの本当の名前……それが。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 持っていたメモをぴらり、裏返します。

[メイン] GM : ―――
あなたは帰りなさい、星はいつだって見られる。
あなたと過ごした時間は、私にとっても宝なのだから。

白崎夢、これがあなたの名前。

思い出したなら、帰りなさい。ユメ。
―――

[メイン] GM : あなたが魔女の遺した紙を見せるなら、少女はしばらくそれを眺めていた。
そうして、はっとした表情をする。

[メイン] 少女 : 「ユメ」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : こくり。

[メイン] 少女 : 「……夢」

[メイン] 白崎夢 : 「そっか、私の名前だ」
スレッタに同意するようにうなずく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい。ユメさん」
そういえば、最初に会ったのもそうでした。
……まるで、夢の続きみたいに。

[メイン] 白崎夢 : スレッタに呼ばれた『ユメ』という名前を噛みしめるように、目をつぶり、少しの間沈黙して、ゆっくりと瞼を開ける。

[メイン] 白崎夢 : 「…全部、思い出しました」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……はい」
にこり微笑みを向け、彼女……ユメの言葉を待つ。

[メイン] 白崎夢 : 「…信じられないかもしれませんが、聞いてもらっていいですか?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「!」

[メイン] 白崎夢 : 「私、9歳の時…3年前ですね。病院に入院していたんです」

[メイン] 白崎夢 : 「そこで知らない人に攫われて、気づいたらここで魔女さんに拾われていたんです」

[メイン] 白崎夢 : 「嘘みたいですよね」
ばつが悪そうに笑う。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「いっ、いえ……そんなこと……!」
攫われて……魔女さんの手記にも、そんなことが書いてありましたっけ。

[メイン] 白崎夢 : 「ありがとうございます。信じてくれるんですね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 曖昧に頷きつつ。
「……え、えっと……病気、だったんですか……?」

[メイン] 白崎夢 : 「はい。あ、でも大した病気じゃないんですよ?ちょっとした風邪だったかな」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へっ……そ、そうなんですか?」
失礼かもしれませんが、少し拍子抜けしてしまいます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……ここに攫われたことに、何か心当たりはあるんですか?」
気付いたらここに迷い込んでいた私がそれを聞くのも、変かもしれませんが。

[メイン] 白崎夢 : 「どうなんでしょうか…?でも、魔女さんがお前は『寄せ餌』だからおかしなものに狙われるって言っていた覚えがあります」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「寄せ餌……」
……だとしたら、ユメさんは……もしかしたら、これまでにも……

[メイン] 白崎夢 : 「おかしなものじゃなくて、スレッタさんみたいな素敵な人に狙われるのならいいのに」
冗談っぽく笑いながら

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「へ……ふぇえ!?」
ね、狙われるって、そんな……!?

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ま、まぁ……それより!」
「もしそうなら、戻ったらお見舞いに行きます!」
ふん、と息を吐いて。

[メイン] 白崎夢 : 「ありがとうございます。もう風邪は治っちゃってるけど、楽しみに待っていますね」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「えへへ……はい!」

[メイン] 白崎夢 : 「でも…あれから時間が経っちゃったけど、……私、戻っていいのかな」
少しだけ顔を俯かせて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「なっ……ダメなはずないじゃないですか!?」
「魔女さんも言っていますよ? 星はいつだって見られます……でも、向こうでユメさんのことを待ってくれている人たちが、きっといるはずです!」

[メイン] 白崎夢 : 「…スレッタさん」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「は、はいっ?」

[メイン] 白崎夢 : 「重ね重ねありがとうございます。おかげで決心がつきました。私、戻りたいです」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい! 戻りましょう……一緒に!」

[メイン] 白崎夢 : スレッタに同意するようにこくりと頷く。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……ふぅ、と息をつきます。
星空の下で、ふたり。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……それじゃ、準備……大丈夫ですね!」

[メイン] 白崎夢 : スレッタから受け取ったオレンジ色の石を見つめて

[メイン] 白崎夢 : 「あの…スレッタさん。もし迷惑でなければ…」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「?」

[メイン] 白崎夢 : 「作り物でもいいから、星を、どうしても私にプレゼントしてほしいの」

[メイン] 白崎夢 : 「なんて…ダメ、でしょうか?」
少し恥ずかしそうにしながら

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………!」
「わぁ……!ユメさんそれ、すっごく素敵じゃないですか!!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ダメなはずありません! やりましょう、絶対!!」
手を取って、ぶんぶんと振ります。

[メイン] 白崎夢 : 同意してくれたスレッタに微笑みを返す。

[メイン] 白崎夢 : 「…!ありがとう!」

[メイン] GM : <心理学>振れますね

[メイン] スレッタ・マーキュリー : !!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 80ですっ!!

[メイン] GM : わかりました

[メイン] GM : s1d100<=80 (1D100<=80) > 78 > 成功

[メイン] GM : 少女は、いたずらっ子のような目をしていた。この「願い事」は、彼女にとって「あなた」と少しでも共にいるための言い訳なのだろうと分かる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : …………!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「えへへ……そうと決まったら、さっそく材料集めからですっ!」

[メイン] 白崎夢 : 「うん!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 普段なら足早に駆け出そうとしていたところを、こらえます。
…………だって、私も。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 少しでも長く、この夢のような時間が続いてほしかったから。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] GM : あなたたちは、材料と実験器具を揃え、星を作りだす。

[メイン] 白崎夢 : 少女はその様子を気にしながら、「…色、青がいいな」とつぶやいた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ふんふんふふ〜ん……あ、はいっ!……わっと!」
振り返ったとき、荷物につけた白いキーホルダーが揺れます。

[メイン] 白崎夢 : 「…それ、可愛いですね」
揺れたキーホルダーを見ながら

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「こっちにこれ、入れるので合ってましたよね!?」
どたばたと棚の周囲を駆け回りながら。

[メイン] 白崎夢 : 「はい…多分ですけど」
書類に目を通す。門外漢なので正しいかはわかっていないかもしれない。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……あ。えへへ……気付いちゃいましたか!」
「少し前、お母さんに作ってもらって……お気に入りなんです、白くてまんまるで可愛いのが!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : そう早口と笑顔で語ったのち、えっほ、えっほ……と、また材料を取りに向かいます。

[メイン] 白崎夢 : 「ふむふむ…そうなんですね」
興味深げにうなずきながら

[メイン] 白崎夢 : 庭に向かったスレッタを確認して

[メイン] 白崎夢 : 「………スレッタさん、白いのが好きなのかな…だったら…」

[メイン] 白崎夢 : スレッタがいない間に、こっそりと手元に残していた材料で星の作成に挑んでいた。

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……かっ……! 完成です!!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ふぅぅ……と、一気に息を吐き出します。

[メイン] GM : そうして、いくらかの時間をかけて星を作ると、それは瞬いて輝いた。
そのまま、ゆっくりとひとつの宝石へと姿を変える。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「ふぇっ……!?」

[メイン] GM : 宝石はネックレスになってあなたの手元へとおさまった。

[メイン] 白崎夢 : 「…すごい!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「や、やったぁ……!」

[メイン] 白崎夢 : キラキラした瞳で、スレッタの手元のネックレスを見つめている。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「よし! さっそくユメさんにプレゼント……」
と言いかけて、窓の外をちらりと。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……せっかくなので、外でつけてあげますね!」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ユメさんの手を引いて、扉の外へ向かおうとします。

[メイン] 白崎夢 : 「うん!」
スレッタに手を引かれるままに外へと向かう。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : そのまま、全天が見渡せるような場所へ。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ネックレスを胸の前に持って、ユメさんを正面で見つめます。
「……そ、それじゃ。」

[メイン] 白崎夢 : 「はい!」
少し照れくさそうにしながら、じっとスレッタを見つめて

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………」
こ、こういう時……なんて言って渡せばいいのか、わからない……!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………そっ……」

[メイン] 白崎夢 : 「…そっ?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「そういえば、青色……って、魔女さんがユメさんに作ってくれていた星、と……同じ、でしたね。」
ふと、思い出したように続けます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「青色の恒星リゲルは、アルデバランの隣の一等星なんです。」
「橙色の星を残してくれた魔女さんの隣で、きっといつまでも……一緒にいられるように、って。」

[メイン] 白崎夢 : 「…そうだったんですね」
スレッタの背後に輝くオレンジの星とその隣の青い星をちらりと見て

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ……きっと、今も私の後ろで……輝いているのでしょう。
……そして、それは……私の前でも。

[メイン] 白崎夢 : 「…魔女さんが残してくれた星と、スレッタさんが作ってくれた星」
ぽつりとそうつぶやく。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……えへへ」
「はい。離れていても、この星を見て……私たちのこと、思い出してくれたらいいな……って。」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 微笑みながら、首に掛けてあげます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「寂しくなんて、ありませんよ。」
「──だって、星はいつだって見られるんですから!」

[メイン] 白崎夢 : スレッタさんの言葉が、聞いたことがない魔女さんの声と重なって聞こえた気がした。

[メイン] 白崎夢 : ネックレスを優しく撫で

[メイン] 白崎夢 : 「……、ありがとうございます」
そうして、少し微笑む。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……はいっ!」
えへへ……と、こちらまで自然に笑顔ができてしまいます。

[メイン] 白崎夢 : 微笑むスレッタの手を取って、その掌に白い不格好な宝石をちょこんと乗せる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「……っ!?」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「こ、これ……!!」
宝石とユメさんの方を交互に見ながら、何度もまばたきます。

[メイン] 白崎夢 : 「もらってばかりじゃ悪いと思って、私も星を作ってみようって、それで…」

[メイン] 白崎夢 : 「スレッタさんみたいに上手くできなかったけど、それでも、今の私の精一杯です」

[メイン] 白崎夢 : 「…受け取ってもらえますか?」
じっとスレッタの瞳を見つめる。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「…………っ」

[メイン] スレッタ・マーキュリー : ぎゅうう……っと、大事そうに胸の前で握りしめ。
その視線をまっすぐに向けます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : 「はい……!! 私にとって、最高のプレゼントです……!!」

[メイン] 白崎夢 : その言葉を聞き、またうれしそうに微笑んだ。

[メイン] 白崎夢 : 魔女さん、この人を、スレッタさんをこの場に呼んでくれて、本当にありがとう。

[メイン] 白崎夢 : 私はもう大丈夫です。寂しくないから、ちゃんと元の世界に帰ります。

[メイン] 白崎夢 : スレッタさんと一緒に───

[メイン] スレッタ・マーキュリー :

[メイン] 白崎夢 : そして少女が、魔女の遺したオレンジ色の宝石を握りしめた。

[メイン] 白崎夢 : 「あとは、私の名前を言うだけ…ですね」
確認するようにスレッタに

[メイン] スレッタ・マーキュリー : こくん、少し緊張した面持ちで頷きます。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : この楽しかった時間が終わってしまうのは、やっぱり……少しだけ、悲しいですが。
……でも。

[メイン] スレッタ・マーキュリー : はっ……と顔を上げ、目と目を合わせ。
「……きっと、必ず、会いに行きますから……!!」
「だから、だから……!それまで──」

[メイン] スレッタ・マーキュリー :
「──またね、ユメさん!」

[メイン] 白崎夢 : 「はい!また会いましょう、スレッタさん!」

[メイン] GM : そうして、あなたは少女の名を口にする。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ふわり、ふわりと視界が薄らいでいく気がした。

[メイン] 白崎夢 : 薄らぐ視界のなかで、少女がほほ笑んであなたを見た。

[メイン] 白崎夢 : その口が何かを、あなたに言う。

[メイン] 白崎夢 : 「―――――――」

[メイン] GM : 聞き取ることはできなかったけれど、それがやさしい言葉だということだけは、分かっていた。

[メイン] GM : ――――――――――――――――――

[メイン] GM : ――――――――――――

[メイン] GM : ―――――――

[メイン] GM : ―――

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : 白い天井が目に入った。どうやら、病院らしい。

[メイン] GM : 丁度病室に入ってきた看護師によれば、3日ほど目が覚めずにいたということだ。

[メイン] GM : あなたが搬送された直後に見つかった少女もまた、そうらしい。

[メイン] GM : 看護師は、しきりに首をひねりながら「その子、3年くらい行方不明になっていた子なんですけどね……」とあなたの隣のベッドを見る。

[メイン] 白崎夢 : そこには、あなたを見つめる少女の姿があった。

[メイン] 白崎夢 : 少女は、看護師の目を盗みつつ、あなたにしっかりと笑いかけた。

[メイン] 白崎夢 : そうして、少女の口があの時と同じように動く。

[メイン] 白崎夢 :  

[メイン] 白崎夢 : 「ありがとう」

[メイン] 白崎夢 :

[メイン] 白崎夢 : その言葉を、確かに、あなたに告げるのだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなたが作ったあの星が、今も少女の胸元で輝いていた。

[メイン] GM : それにはあなたの気持ちと、それから。

[メイン] GM : あの魔女の気持ちも含まれているのだろう。

[メイン] GM : 確証などなにもなくても、そんな気がするのだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : シャンクトゥルフ
「オレンジの星と26℃の水槽」

[メイン] GM : 【END2-1:ねむる魔女とわらう人魚】

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 宴ですわ~!!!

[メイン] スレッタ・マーキュリー : う、宴だぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!

[メイン] 白崎夢 : 宴だね!